シグナレス/signaless

リレーエッセイ
からっぽの世界あるいは反省文、もしくは言い訳の記

「からっぽの世界」といえば、言わずと知れたジャックスの名曲です。この曲を聴いているとどこまでも底に沈んでいくような気分になります。それにしても、どこからあのような曲が生まれてきたのでしょう。


つげ義春さんの作品の中にも、本当にどうしようもないからっぽの感じが伝わってくる作品があります。タイトルは忘れてしまいましたが、主人公が最後に何もかも失いウジ虫のような存在になってしまう話があって、ああいう感じは本当のところは理解していないのかもしれませんが、なんとなくわかる気がしてしまいます。そんなつげさんの作品がからっぽそのものだとすると、一周回ってしまったのが、吾妻ひでおさんの『不条理日記』になるのかもしれません。「意味ないけど、それが何か?」という感じです。だけど、これもまたおもしろい。


日々を前向きに、未来に向かって一歩ずつ積み上げている人を見ると、あこがれることはあります。しかし、今の自分とは違う世界だなとも思います。


10年後、20年後の世界に責任を持てるのかなと思えるような軽い感じのリーダーがいますが、それに比べれば、何もしないほうがましということもあります。本当のところからっぽであることに気づかず他人を巻き込んで無責任なことをするよりも、からっぽなことを自覚し、内省する方がいくらかましだと思うのですが。


与えられたものを受け入れ、適当にふわふわするのが良いのでしょうか。何だか一見、不真面目にも思えますが、単純に雲を眺めてのんびりしたり、月を観てその美しさに感動する、それ以上でもそれ以下でもない日常を肯定できれば、それはそれですばらしいことだと思います。


「反省だけなら、猿でもできる」、全くその通り。そこをふわりと乗り越えたい感じです。(M)


最新号
シグナレス(第貳捨壹号) - 2015年2月下旬 配布予定

シグナレス(第貳捨壹号)
  • 特集 食マンガ お品書き
  • こころのシグナル(21)
  • 映画の夢屑(22) 『さよなら、人類』を見る
  • 情報ボックス
  • 日本文学メイ作選(22)
  • 京都遊歩記(22) 『京阪七条東側』
  • 『スター・ウォーズ』神話の愉しみ
  • 特別展:蘇州の見る夢―明・清時代の都市と絵画
  • 独断批評コーナー「critique dogmatique colonnes XIX」
  • 青衣茗荷の出張文芸通信(7) 『なんたってドーナツ』早川茉莉
  • みたりよんだり(19) 『てのひらの夜』 おーなり由子
  • 大人の社会見学(22) 嵐山モンキーパーク いわたやま

A5変形版/16P/ポストカード


配布状況/第貳捨号

配布先

部数

配布日

-

-

-

London Books

-

-

*配布先の状況によっては、在庫などがない場合もございます。ご了承ください。


配布先

京都


大阪


兵庫


東京

*0 . 各地で無料配布されています。但し、配布時期や冊子数が限られていますので、ご注意下さい。

*1 . イベント・即売会などでは、特典付きで有料配布しております。


mixi内にて[シグナレス]コミュニティができました。(御協力:nikolla様)

Last Updata

2016/2/21 [ TOP ]


Information

第貳捨壹号:2016年2月下旬配布

第貳捨号:在庫×

第捨玖号:在庫×

第捨捌号:在庫×


signaless ?

『シグナレス』は僕たちの好きな本や映画や場所や瞬間を紹介する小さなフリーペーパーです。


『シグナレス』というタイトルは宮澤賢治の短編小説「シグナルとシグナレス」に登場する小さな旧式の鉄道の信号機の名前からとりました。


まだまだ小さな雑誌ですが、ここから少しでも輪が広がっていけばよいなと思っています。ぜひ手に取っていただいて、みなさんの声をお聞かせください。


ご感想・ご意見・定期購読など

ご感想・ご意見お待ちしています。また、購読してくださる方も募集しています。購読を希望してくださる方にはオマケつきで次号を送付させていただきます。いずれも、メールで送信してください。/mixi内にて[シグナレス]コミュニティができました。(ご協力:nikolla様)


Link



Copyright © signaless / 蒼幻舎 All rights reserved.