シグナレス/signaless signaless

H編集部員日記 - 2008年12月28日(日)

 年の瀬も押し迫った今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
忙しい人、そうでもない人様々でしょうが、私ははっきり言って忙しいです。しかし昨今の情勢を鑑みるに、まがりなりにも忙しいということはまったく有難いことなのやもしれません。


 さてシグナレスは、ただ今順調に遅れております。お待たせしてどうもすいません。(泰葉のオヤジ風に)なんとか入稿はしたようですが、この時期印刷屋さんは大忙しアンド長期休暇のコンボ技で仕上がりはどうしても年明けになるそうです。Iori氏もこの時期は忙しくこの日記をアップしてもらえるのも年が明けてからの予感・・・。はてさてどうなりますやら乞うご期待!!待て来年!!!! (走るH)


I編集部員日記 - 2008年12月26日(金)

次号特集でアニメソングをやることになったので、練習がてらに書いてみた。(I)


■2008年アニメ・特撮・ゲームソング独断ベスト5

1.「溝ノ口太陽族」(manzo/「天体戦士サンレッド」OP)

2.「Over The Future」(可憐Girl's(武藤彩未・島ゆいか・中元すず香)/「絶対可憐チルドレン」第1期OP)

3.「炎神合体! エンジンオー」(石原慎一/「炎神戦隊ゴーオンジャー」挿入歌)

4.「サニー」(双海亜美/真美・萩原雪歩・水瀬伊織・秋月律子・三浦あずさ (下田麻美・落合祐里香・釘宮理恵・若林直美・たかはし智秋)/THE IDOLM@STER「Vacation for you!」収録)

5.「空想ルンバ」(大槻ケンヂと絶望少女達/「俗・さよなら絶望先生」OP)


1.GOGOぷりん帝国から読んでいたがまさかの「天体戦士サンレッド」アニメ化。作品の内容はギャグ漫画だけど無駄に熱い正統派アニメソング。下半期で堂々の第一位となりました。


2.前半期の第一位がこの曲。「おーばー ざ ひゅーちゃー わー」を一度聞くと耳から外れないインパクト。こちらも原作を読んでいるので発表時これは・・・と思ったがそれを逆手に取られた曲。


3.12月入るまでまったくのノーチェックだったが、聴いた瞬間、挿入歌?なぜOPじゃない?普通にかっこいい。こういう熱い曲をOPに採用して欲しいと思わせる曲。1月発売されるCD「炎神戦隊ゴーオンジャー 全曲集」の収録曲見ると、石原慎一、宮内タカユキ、MoJo、串田アキラ・・・と何このラインナップ、侮れない。


4.「THE IDOLM@STER」はアイドル育成&音楽ゲームで大変人気のあるゲームだけど、まったくプレイしたこともなく、プレイする予定もない。がしかし、メインの作品はよく知らないが、歌だけ聞いて歌が気に入るという離れ業が偶にあるのだが、まさにこの曲でした。


5.第一期「さよなら絶望先生」より引き続きOPを担当したこともあり安定した良曲。


O編集部員日記 - 2008年12月23日(火)

へろへろ〜、と言いつつこんなものを書く余力はあるんだから、たいした疲れではないな。短期で入ってもらった平成生まれのバイトくんは、それなりにキンチョーしてはるのか、こないだなど、商品お取り置きのお客さんが「宇野ですけど」と言って来られたのを、「あっ、ウノですか」と言ってカードゲームのウノを出してくるというナイスなボケをかましてはったけど、誠実な人で助かっている。


今年出た本ベスト10! いや、年の瀬も押し迫ってきたので、選んでみようかなと。もちろん新刊ばかり読んでいるわけではないんだが、まあいちおうそういうくくりで選んだ。以下読んだ順に。


『悶絶スパイラル』三浦しをん
好きなんですよ、しをんさん(小説読んだことないけど)。これのみ去年の年末に出た本だが、まあ読んだのが今年のはじめだったんで。おたく臭さがいいんですよね。うん。


『小津ごのみ』中野翠
ものごとの勘所をキッチリ押さえる中野さんの筆は、この本でも冴えている。小津映画が見なおしたくなることうけあい。


『中原昌也 作業日誌 2004→2007』中原昌也
このCDとDVDの買い方はヤバイのでは・・。同じ頃に出た対談本『映画の頭脳破壊』も面白かった。


『衆生の倫理』石川忠司
ちくま新書の一冊。あまりに素朴な結論にはエッとなったが、うーむ、コレデイイノダ。


『風花』川上弘美
あわあわしくて、はかなくて、暖かさと冷たさがマーブル模様のように混ざり合った、この人ならではの長編小説。


『幸いなるかな本を読む人』長田弘
詩はあまり読まないんだが、この人のものは読む。「シグナレス」で特集してみたい一人。


『雑談王』岡崎武志
晶文社のオハコであるヴァラエティ・ブック。もりだくさんです。ちょっと前に出た『女子の古本屋』も面白かった。


『小説、世界の奏でる音楽』保坂和志
小説論三作目。休日に京都芸術センター(旧明倫小学校)のだだっ広いグランドのベンチで、ときどき雲のかたちを眺めつつこれを読んでいると、時間が実在するのが感じられました、ハイ。


『星のしるし』柴崎友香
小説を読んでいるーっという充実をもたらしてくれる(いや、そうじゃない小説もあるんで)。まあ自分のようなへたれには、登場人物がちょっとイケ過ぎな気もするんだが。そこはそれ。


『昭和のエートス』内田樹
今年いちばんたくさん読んだのが、この人の本。『おじさん的思考』とか『ためらいの倫理学』とか。ハマります。


今年は映画はあまり見れなかったんだが(新作より、リピートのほうが多かった)、本はまあいろいろ読んだ。このところは、スティーヴン・キングにはまり中。『ニードフル・シングス』『キャリー』『クージョ』と立て続けに読んで、今は『グリーン・マイル』を読んでいる。いずれもぐいぐい惹き込まれる(処女作の『キャリー』はさすがに若書きの感はあったが)。寝る前にフトンのなかで、こういうのを読み耽るのは、自分にとってかなり幸福度高い状態。(O)


M編集部員日記 - 2008年12月21日(日)

 柴崎友香『きょうのできごと』(河出文庫)読了。O氏がHPのお気に入りにこの人の作品を入れていたけれど、確かこの関西弁はいい感じ。しかし、今の自分にはちょっと気分的にあっていないという印象。


 みなみ会館でアニメ作品『動物農場』を観る。冷戦時代に政治宣伝的に世界で公開された作品らしいけれど、そういう側面を抜きにしても良くできているような気がする。


 ところで、今、みなみ会館でみなみ会館大賞という観客が選ぶ今年度のベスト10という企画をやっていて、その関係で色んな人が選ぶベスト3が貼り出されているのだけれど、「シグナレス」を発行しているということで、みなみ会館のスタッフの方が僕にも声を掛けて下さり、僕のベスト3も貼っていただけることになった。ちょっとうれしかった。どんな作品を選んだか興味のある方は、みなみ会館で見てください。(M)


O編集部員日記 - 2008年12月14日(日)

ぼくも今年の映画ベスト10を選ぼうと思ったんだが、見た本数が少なくて、10本選べなかった。とほ。なので、ベスト5ってことで以下。


1 『ジャージの二人』(中村義洋監督)
2 『きみの友だち』(廣木隆一監督)
3 『歩いても 歩いても』(是枝裕和監督)
4 『崖の上のポニョ』(宮崎駿監督)
5 『ぐるりのこと。』(橋口亮介監督)


1は情感偽装がないところが原作の小説と共通しているなあと。2は身体障害・不治の病というヘビーな題材を扱いながら、そのテの臭みがなく、少女のけなげさにストレートに打たれる。キャメラワークも見事。3は監督の円熟味を感じた。4は手描きのよさにあふれていて、このところ心が離れていた宮崎アニメの魅力を再認。5は下世話にして清らか。裁判シーンを巧みに織り込んでの物語るチカラはさすが。・・今年は日本映画が豊作だったのではないでしょうか。


「ここは古い本買い取ってもらえるんですか?」とおばさんに訊かれ、思わず「はい」と答えてしまった。お客さんからの買取はとくに考えてなかったんだが・・。このところ仕入れに行けてないので、ありがたいですけど。「今度持ってきます」とのこと。


明日は今年最後の休日なんだが、ガンバッてブッ○オフに仕入れに行こう!(フゥ)


昨日と今日売れた本。
宮部みゆき『幻色江戸ごよみ』、矢作俊彦『スズキさんの休息と遍歴』、H・Gウエルズ『モロー博士の島』、狐『水曜日は狐の書評』、島田雅彦『亡命旅行者は叫び呟く』、中野翠『満月雑記帖』、泉麻人『コラム百貨店』、吉田修一『パークライフ』、磯田光一『戦後史の空間』、中村武志『百鬼園先生と目白三平』『内田百閧ニ私』(以上文庫本)、草森紳一『底のない舟』、室井光広『猫又拾遺』(以上単行本)、バージニア・リー・バートン『マイク・マリガンとスチーム・ショベル』、ロバート・マックロスキー『沖釣り漁師のバート・ダウじいさん』、飯野和好『わんぱくえほん』(以上絵本)


ついでに、「アンティークトイ変奇堂」の名でやってるネットオークションで最近売れたモノをいくつか記してみる。 「スーパーチェンジ カブタック」(1100円)「イマイプラモデル ロボダッチ」(800円)「魔法少女ちゅうかないぱねま!いぱねまブローチ 島崎和歌子」(1500円)「トランスフォーマーカーロボット ビルドサイクロン」(1300円)「メダロット魂ボイスコマンドモデル メタビー」(5000円)「ふしぎ星のふたご姫 ハッピ−ダンスレッスン非売品DVD」(300円)「楕円ジグソーパズル 小袖幕 志村立美」(3400円)(O)


M編集部員日記 - 2008年12月12日(金)

 色々行き詰って、末期的な状況。困ったもんだ。


 みなみ会館でブラザーズ・クエイ監督『ピアノチューナー・オブ・アースクエイク』を観る。幻想的な作品。ちょっとついていけなかった。


 今日、とあるところで今年の映画ベスト10という原稿を書かせてもらった。以下のようなラインナップ。


(1) 天願大介監督『世界で一番美しい夜』
(2) 阪本順治監督『闇の子供たち』
(3) ドロタ・ケンジェルザヴスカ監督『僕がいない場所』
(4) 橋口亮輔監督『ぐるりのこと』
(5) アン・リー監督『ラストコーション』
(6) 小林政広監督『愛の予感』
(7) 中村義洋監督『ジャージの二人』
(8) 門井肇監督『休暇』
(9) ジョージ・ライト監督『つぐない』
(10) スサンネ・ビア監督『ある愛の風景』


 もともとメジャーな作品をほとんど観ない上に、性格がゆがんでいるので、どうしても怪作を選びがちな傾向にあるけれど、いくつかの作品を除けばそれなりにまともなような気もする。(M)


O編集部員日記 - 2008年12月7日(日)

夜7時30分から、京都駅近くの喫茶店UCCにて、編集会議。H氏体調不良のため欠席で、I氏、M氏、ぼくの3人。次号なんとか年内発行予定。次号特集のアイデアを出し合う。


会議のあと、串カツ屋で飲む。ビール、焼酎、日本酒。お互いの近況などボソボソととりとめのない話をする。


M氏と別れたあと、I氏と例のごとくカラオケへ。次号特集がアニメソングに決まったので、2人で70〜80年代のアニソンばかり歌う。I氏は「サイボーグ009」「モスピーダ」「ザブングル」など、ぼくは「タッチ」「海のトリトン」「ハイジ」など。(O)


O編集部員日記 - 2008年11月25日(火)

休日。正午頃目覚めたが、しばらくフトンのなかでぐずぐずする。中野翠『偽天国』を読みあげる。


2時頃ようやく起き出し、四条へ出かける。なんかいいのやってたかな、と京都シネマへ行ってみるが、あいにく見たい映画がない。引き返してジュンク堂へ。このところブックオフをまわっていたせいもあって、新刊書店へ行くのはちょっと久しぶりだったんだが、いろいろめぼしい本が出ていた。長嶋有『電化製品列伝』、高橋源一郎『おじさんは白馬に乗って』、川上弘美『どこから行っても遠い町』、内田樹『昭和のエートス』、池田晶子『人生は愉しい』を購入。それと「シグナレス」特集の執筆のために是枝裕和『歩いても 歩いても』も。本はガシガシ読めるときもあれば、そうでないときもあるが、最近はかなり読書モードなので、本を選ぶのが楽しく、買いこんでしまった。来月はあまり休みが取れないので、そのぶんの買いだめ、ということもある(ちょっと言い訳ぽい)。行き帰りの電車のなかでは、スティーヴン・キング『キャリー』を読む。


夜はDVDで『ロボ・コップ』を見なおす。このところ映画のハズレがつづいていたんだが(先週末MOVIX京都へ見に行った『ブラインドネス』も、うーん、退屈だった。ゲッソリ)、上記中野翠本にこの映画のことが書いてあって、久しぶりに見たくなったしだい。いやー、やっぱり面白いですわ。楽しめますわ。


これを書いているのは翌水曜の夜なので、今日のこともちょこっと書かせてもらいますと、古本5冊売れた(最近の売れ行きはだいたいこんなところ)。中上健次、安岡章太郎、河上徹太郎など、やけにシブいものばかり売れた一日。河上徹太郎を買っていったのが、中学生男子というのが、意外。「お父さんにあげるの?」と訊くと、「いえ、ぼくが読みます」との返事。シブい中坊やなあ・・。青山二郎装丁の『文学的人性論』という本。あと、若いお母さんが「これって古い本なんでしょ。もうちょっと安くなりませんの?」と800円の絵本を値切ってきたのにはムッとした。値切りは嫌いだ。(O)


M編集部員日記 - 2008年11月23日(日)

 大原にあるカフェ・アピエに知り合いの方の染色作品の個展を見に行く。やはりこの時期に大原になど行くものではない。電車もバスも凄い人。うんざりしてしまう。個展そのものはとてもよく、特にくらげを描いた透明感のある作品がよかった。


 ここのところロクなことがない。電子レンジが壊れたり、その他ややこしいことやうっとうしいことが立て続けに起きている。そんなときに限って部屋の2本ある蛍光灯のうち1本が点かなかったりもする。いつもながらに駄目な自分がいるのだけれど、中原昌也『中原昌也 作業日誌 2004→2007』(boid)を読んでいると少し元気になれる。中原昌也の生き方はある意味極限まで行っている。しかし、日々は続き綴られていく。そう、人間は「生きていれば良いことがある」なんていう中途半端ななぐさめがなくとも、生きてしまうものなのだと思う。(M)


O編集部員日記 - 2008年11月17日(月)

休日。どんより雲ってはいたが、せっかくこの季節なので、紅葉を見に広沢の池のほとりの林へ。が、なんてこと、林の木がゴッソリ伐採され、土が掘り起こされているのではないか。ショベルカーが一台止まっており、仮設テントも建てられていた。ここは観光客でごった返しているうちの近所とは違って、人っ子一人なく、静かに季節の色を楽しめるお気に入りのスポットだったんだが、ああ。ここはぎりぎり保存地区からは外れてるんだよなあ。


気をとりなおして、自転車で田園地帯をぐるりひとまわり。途中、自転車を降りて、大○寺へ寄ることにしたんだが、おや、入り口に「拝観料500円」の立看が。ここは観光シーズンだけお金をとっているんだっけ。なじみの散歩道に金を払う気にはどうしてもなれず、裏手からこっそりタダで入る(おいおい)。


奥本大三郎『虫のゐどころ』読了。ブックオフで100円で買った文庫。商売用に買ったんだけど、自分が読んでしまった。最近読んだ中島梓『あずさの元禄繁盛記』や中野翠『私の青空』なども同様。おかげでこのところ本代がずいぶん浮いている。


夜はDVDで『河童のクゥと夏休み』を見る。よかった。ハヤオに負けてない。まあ、後半ちょっと涙過多かな、という気もしたんだけど。スクリーンのなかで盛大に泣かれると、こっちが泣けないということもあるのよね。でも、古典的な物語を精魂込めて作った感じのアニメで、ココロ打たれた。河童くんもサンリオ系ではなく、妖怪らしい気色悪さがあったのもよかった。(0)


O編集部員日記 - 2008年11月4日(火)

休日。叡電とバスで、八瀬大原へ行く。正直ちょっとイメージと違い、いまいち旅気分になれなかった。帰りに観光客の混雑にまきこまれてしまったのも、痛かった。


一乗寺で叡電を降り、けいぶん社へ。こちら方面へ来ておいて、この店に寄らないテはないですからね。杉作J太郎『恋と股間』、織田作之助『青春の逆説』、水木しげる『火星年代記』、福満しげゆき『僕の小規模な生活』(2)を買う。


そのあと、三条ブックオフへ。商売用に70冊ほど購入。ほとんど100円・200円コーナーで漁ったもの。持ちきれないので宅急便で送ってもらうことにする。送料が馬鹿にならんなあ。


それから四条のジュンク堂へも。四方田犬彦『日本の書物への感謝』、なぎら健壱『東京酒場漂流記』を買う。


日も暮れて帰宅すると、荷物が届いていた。蒼幻舎のハニカミ王子・M君からのもので、うちの商売用に、不要な蔵書を20冊ほど送ってくれた。感謝。(0)


M編集部員日記 - 2008年11月2日(日)

H氏、N氏とともに次号の大人の社会見学の取材で琵琶湖遊覧船ミシガンに乗船。あまり期待していなかったけれど、予想通りの結果。原稿を書くのに苦労しそう。その後、スーパー銭湯に行き、夜はO氏と合流し、晩御飯を食べる。


高田渡『バーボンストリートブルース』(ちくま文庫)を読む。高田渡の生き方を読んでいると、つくづく自分の今の生活を考えさせられる。(M)


H編集部員日記 - 2008年10月26日(日)

 僕らはいつも間が悪い。運というものは引き寄せるものらしく強力な執念が強運の源なのだそうだけど、きっと僕らに足りないものはそういったギラギラしたものなんだろうね。


 今日は京都の岡崎公園でアートフェスティバルに参加してきました。我等蒼幻舎はそこにてシグナレスの配布を行い、一人でも読者を獲得すべく活動の予定でした。そう予定・・・


 このフェスティバルは野外の公園で行われるのですが、主催から与えられるのは数メートル四方の場所のみなのです、つまり野外で考えられるトラブルの対策は自分でしなさいということ。しかし僕らはいつものとおりの裸一貫手押し車一台での突撃で公園に乗り込んだのでした。すると会場についた途端、当然のように雨が降ってくるわけだ他の参加者が当然のようにパラソルや簡易テントを設置していて余裕の表情でイスなどに腰掛けお客さんを待つなか、僕らは濡れたら終わりの紙束をもって茫然と立ち尽くしていました。


 ふと気づくと隣の大学生風のお兄ちゃんたちが僕らと同じように雨に濡れているではないですか、しかし彼らの若さはこの天のアクシデントを逆に楽しむように、少し興奮したかんじで自分たちの作品であるポストカードを数本の傘で濡れないようにして並べていました。対して私たちオッサン3人は一度も自らの作品を箱から出すことなく昼飯を食べて会場を後にしました。こうして僕たちは宇宙の歴史にまたどうでもいい一行を書き加えたとか、加えないとか。(小室といえば・・・等!早川)


O編集部員日記 - 2008年10月19日(日)

自分の蔵書の一部を、うちの店の前で売る。250冊ほど。2、3冊売れればいいほう、1冊も売れないかもなあと思っていたんだが、意外と健闘。18冊売れた。まあ値段はだいぶ安めにしたんだけど。


当シグナレスの企画の一つとして、うちの店の前で古本を売ってはどうかという案があり、それならまず試しに一人でやってみようかなと思ったしだい。ふだん本業で使ってるワゴンと棚で。


いちおう観光客をあてこんでたんだが、観光客の人はけっきょく誰も買わなかった。立ち止まって見ていく人はけっこういたんだけどねえ。買ってくれたのはみな地元の人。おじさんが主だったが、絵本は若いお母さんに売れた。清算時「これみんな、お宅の本? いい本もってはるねえ」とか、「この本はめずらしいね」とか話しかけてくれるお客さんが何人かいたのが嬉しかった。


これからしばらくのあいだ、毎日曜日に売ろうかなと(←味をしめたな)。でも数が少ないので、ブックオフなどにせどりにいったほうがいいにゃあ。


ちなみに売れた本と値段は次のとおり。
関曠野『プラトンと資本主義』(1400円)、マイケル・ジャクソン『世界のビール案内』(1280円)、井上安治『色刷り 明治東京名所絵』(1200円)、菊池貴一郎『江戸府内絵本風俗往来』(800円)、串間努『少年ブーム』(900円)、西部邁『学問』(800円)、笹山晴生編『古代を考える 平安の都』(400円)以上単行本。藤沢周平『時雨のあと』(200円)、太宰治『お伽草紙』(150円)、小川洋子『シュガータイム』(150円)、スティーヴンソン『宝島』(100円)以上文庫本。ルドウィッヒ・ベーメルマンス『マドレーヌといぬ』(600円)、バージニア・リー・バートン『ちいさいおうち』(500円)、三田村信行・柿本幸造『しゅっぱつしんこう!』(350円)、長新太『たぬきのじどうしゃ』(350円)、長新太『キャベツくんのにちようび』(350円)、長新太『ゴムあたまポンたろう』(300円)、戸田和代・沢田としき『つきよのくじら』(300円)以上絵本。(O)


M編集部員日記 - 2008年10月17日(金)

みなみ会館に小林政広監督『愛の予感』を観に行く。小林監督と言えば前作『バッシング』を観たときひどく衝撃を受けたけれど、今回の作品は全く別の意味で凄い映画だった。途中から、ほとんど同じようなセリフのないシーンが何度も何度も繰り返される。勿論、その間に少しずつ物語らしきものは進展しているのだけれど、あまりにも素っ気なくて何なんだろうと思っていたら、最後に短いナレーションが入って、ここで初めて少し分かったような気がした。しかし、多分、簡単に分かったと言っては駄目な映画なのだと思う。


高城高『墓標なき墓場』読み終える。ミステリとしての評価はよく分からないけれど、1960年前後の北海道の寂しい風景が描かれており、その部分だけでも読み応えがあった。(M)


M編集部員日記 - 2008年10月13日(月)

滋賀会館に是枝裕和監督『歩いても 歩いても』を観に行く。このキャストでこのストーリーなら悪くなりようがないという感じで、良い映画だけどちょっとずるいと思った。「シグナレス」5号の特集は是枝裕和監督だけれど、どんな内容になるのだろう。


滋賀会館へ行くため京都駅からJRに乗ると、人身事故でダイヤが乱れていた。JRに限らず、最近こんなことが多いような気がする。


昨日、読み終えた『戸板康二の歳月』に久保田万太郎の話が出ていたので、「末枯」を久しぶりに再読。明治、大正の落語の世界を描いた作品。(M)


M編集部員日記 - 2008年10月12日(日)

知り合いの方のフラメンコの発表会を見に行く。人間は謙虚でなければならないと実感。


矢野誠一『戸板康二の歳月』(ちくま文庫)読み終える。戸板康二を中心に折口信夫、久保田万太郎、福田恆存といった人々を描いた評伝。こういった文壇裏話のようなものは、やはり面白い。


お酒を断ってから1ヶ月と少し。久しぶりに飲みたいなと思ったけれども、今夜も我慢。


先週あたりから金木犀の香りが街中に溢れている。そして、今夜は月が美しい。いつまでもこんな穏やかな夜が続いてほしいと思う。(M)


H編集部員日記 - 2008年10月5日(日)

 自治会主催の運動会が雨で流れて、今日は一日中雨でした。昨日は久しぶりの編集会議で次号の策を色々と練りつつ、料理が地味に旨い居酒屋で飲む。 いやん!!私酔わせてどうするの?!というわけで、勿論、何もあるはずも無く今日は一日ただ寝てました。お酒を飲んだ次の日は異様に眠いのです、眠いのです、ねむいの・・・。


 雨の日は嫌いではありません、仕事の日以外は、だから今日は雨が好きです。全てを洗い流してくれる、なんていささか感傷的な言葉を言うつもりはありません。ただ、僕の怠惰を少し許してくれそうな気がすることはあります。


 そういえば昨日の編集会議で決まったことを少し書いておきますね。発行は12月中を予定しています、年内に配布先に送りつけて嫌がらせをしてやろうということになりました。特集は是枝裕和監督に決定しました。あとは毎回の連載が載る予定です。同人の方は今回もがんばってくださいね。ポストカード今回も付きます、これにて皆様に新年のご挨拶とさせていただきます。発行部数は500部程度です。配布先は同人の方のご協力もあって少しづつ増えてきており我々も一人でも多くの方に手にして頂きたいとあれこれ思案を重ねております。引き続きのご協力お願いいたします。それでは皆さんまたお会いしましょうね。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ・・・・。(ミシガン早川)


O編集部員日記 - 2008年9月29日(月)

京都シネマにて『きみの友だち』を見る。今年のベスト3に入ると思える、実にいい映画だった。身体障害、不治の病という、重いテーマを扱いながら、それを安易にふりかざさないで、ていねいに撮っている。見終わったあと、ボーッと放心状態だったせいか、座席に飲みさしのお茶のペットボトルを置き忘れてしまった。


いい気分でジュンク堂へ。『雑談王 岡崎武志バラエティ・ブック』、保坂和志『小説、世界の奏でる音楽』、里見ク『極楽とんぼ』を買う。


夕方からもう一本。東宝公楽で『崖の上のポニョ』。これもよかった。正直『もののけ姫』あたりから、宮崎監督からは心が離れぎみだったのだが、今回のは大作ではなく、素朴な味わいなのがよかった。


行き帰りの電車のなかでは、中村光夫『ある女』を読む。こないだワイルドバンチで買ったもの。(O)


O編集部員日記 - 2008年9月28日(日)

DVDで『秋日和』を見なおした。三度目くらい。ラスト近く、結婚の決まった娘(司葉子)とその母(原節子)が二人で旅行し、その旅先で母が「ここでゆであずき食べたこと、いつまでも覚えてるわ」と言うシーンで、涙がちょちょぎれそうになってしまった。毎回同じシーンで涙ぐんでしまう。あと、『じゃりン子チエ』のミツルの結婚式の回で、テツがスピーチするシーンも、見なおす度に涙ぐんでしまう。


アマゾンで『ハイスクール!奇面組』テーマソング集のCDをポチる。このマンガはべつに好きではなかったんだが、うしろゆびさされ組等によるテーマソングのいくつかは、ちょっと甘美でせつない。「バナナの涙」とか。(O)


M編集部員日記 - 2008年9月20日(土)

今日は「シグナレス」4号を一気に配布する。


まず、大阪の「calo」と「ちょうちょぼっこ」。ちょうちょぼっこでは古本2冊購入。『水を聴きつつ』神西清(1,200円)と『夕虹』八木義徳(400円)。


つづいて、京都の「シサム工房」、「ガケ書房」、「恵文社」をまわる。シサム工房でネパールのフェアトレードコーヒーを購入。


配布を終え、夕方から京都駅ビルでやっているフランス映画祭で『髪結いの亭主』を観る。帰宅するとちょうど巨人−阪神戦が終わったところで、巨人が勝って1ゲーム差。どうなるんだろう。(M)


M編集部員日記 - 2008年9月17日(水)

14日から15日にかけて今年も「夜間歩行」を敢行した。「夜間歩行」というのは夜の間ただひたすら歩くもので、今年は昨年につづき2回目で、もとは恩田陸の『夜のピクニック』に出てきた1日中歩くという学校行事をもとに勝手に考えたもの。


6時頃伏見を出発し、三条大橋から旧東海道をたどり、大津市へ。10時40分頃JR大津駅着。さらに琵琶湖の西岸を北へただひたすら歩き続け翌朝5時40分頃、JR比良駅に到着。ここから電車で帰宅。


何か意味があるのかと問われれば全く意味がなくて、ただ足が痛くなり、疲れただけだけれど、そういう無駄さ加減や訳の分からない精神性が個人的には気に入っている。


また、来年もやりたい。暇で酔狂な方は是非御参加ください。(M)


H編集部員日記 - 2008年9月13日(土)

 今日は3連休の初めの日であり、そして蒼幻舎恒例新刊発行のお祝いの日でした。東華菜館という京都では歴史ある北京料理の店で、京都在住の同人6名が参加して盛大に執り行われました。中華といったらラーメンの別名だと思っている私なんかは味も値段も想像出来ない領域にかなり緊張して店にはいったのでした。


 甲高い声の店のじいさんに名物のエレベーターに乗せてもらうとフロアー付きの素朴な感じのオネエサンに個室まで案内して貰いました。料理もおいしく、オネエサンも可愛い、最高の発行祝いでした。ついでですがシグナレス4号でましたよ。皆さんどうかお手にとって見てくださいね。(ついでかよ!!早川)


O編集部員日記 - 2008年9月6日(土)

寺町二条のジャポニカでの滝本晃司ライブに行く。ぎっくり腰でしばらく休養されていたそう。この人のライブへ行くのはこれで三度目だが、今回もひそやかで懐かしい独特の世界にひととき浸ることができた。ちょくちょくこちらへ来ているようなので、これからも通いつづけたい。(0)


O編集部員日記 - 2008年9月1日(月)

M氏と比叡山に登る。修学院方面から。急な坂がつづき、普段運動してない者にはけっこうハードだったが、なんとか頂上まで登った。途中、ケーブルとロープウェイのあいだの駅で、お昼。頂上まで登ったあとは、延暦寺にも行った。天候にも恵まれ、気持ちのよい一日となった。下山は坂本ケーブルで。下界におりたあとは、お好み焼き屋で一杯やった。ビールがことのほかうまかった。(0)


M編集部員日記 - 2008年8月30日(土)

滋賀会館で『百万円と苦虫女』を観る。その後電車でふらりと播州赤穂まで。といっても、別に観光とかが目的でもなく、乗って行った電車でそのまま折り返し。帰り道、途中下車で兵庫駅から和田岬線に乗る。9時ごろ京都駅着。旅などとは到底言えないものだけれども、自分の知らないところへ行って帰ってくると、見慣れたいつもの風景が少し新鮮に感じられるような気もする。もうすぐ夏が終わる。(M)


O編集部員日記 - 2008年8月18日(月)

チエちゃんちは、クーラーどころか、電話もないんですよ。


京都シネマで『歩いても 歩いても』と『ジャージの二人』を見る。どちらもよかった。『ジャージの二人』はそれほど期待してなかったんだが、意外にも『歩いても 歩いても』以上にはまった。これはDVD買おうと思う。一日二本見たのがどちらも大満足なんてそうそうないこと。お盆は例年のごとく休みなしだったんだが、頭が洗濯された。


ブルボン小林『ぐっとくる題名』読了。
中公新書ラクレの一冊。小説、マンガ、映画、音楽などいろんなジャンルの作品の題名を取り上げて、考察したもの。本書で取り上げられている題名で、とりわけぐっときた(というか、笑ってしまった)ものをひとつご紹介。「幸福ではないが、もういい」(ペーター・ハントケの小説の題名)。(O)


H編集部員日記 - 2008年8月17日(日)

 私が一回、順番飛ばしたようなので何時載せられるのかはわからないけど日記かきます。これを書いているのは8月17日です。


 皆さん原稿お疲れ様でした、予定より少し遅れますが無事「シグナレス4号」の発行準備が整いつつあります。やはり今回も私が一番原稿が遅れてしまいました、いつもいつもの事なのでまったく合わせる顔がない。でもまあ今回も面白くなっていますよ、お楽しみに。「シグナレス」は基本的には無償配布という形をとらせてもらってます。地元である京都の方と大阪、東京などの都市の方にしか中々手にとってもらえないのが残念ですが、目にする機会がありましたらお気軽に手にとっていただければと思います。私たちも何とか少しでも楽しんでいただけるようにがんばっています。とはいってもこれを書いている奴は自分の担当原稿しかしていない人なので、あまりあてにはならんのですけどね。(H)


M編集部員日記 - 2008年8月13日(水)

 今日は帰りにどうしても一杯呑みたいと思い、近所の商店街の中のFという食堂に行く。入るなり、クーラーないから暑いよと言われる。勿論そんなことはお構いなし。そういえば「じゃりんこチエ」のチエちゃんのホルモン焼き屋もクーラーがなかったような気がする。瓶ビール1本と豚キムチ、1,050円。ノスタルジーとか呼ばれるおしゃれな昭和ではなく、本物の昭和を実感。(M)


O編集部員日記 - 2008年8月2日(土)

 三条木屋町の「よしみ」にて、さとうさんの引っ越し祝い。よしみは前から一度行ってみたいと思っていた飲み屋で、期待に違わぬいい店だった。大きな厨房を囲むコの字型カウンターが特徴。ぼくらは奥のテーブル席へ。おでん(一年中やってるそう)やクジラの刺身など食べ、ビ−ルの梅チュウ割りなど飲む。そのあと、ひさしぶりに「赤ひげ」にも行く。飲み比べセットとソーメンチャンプル。酩酊。M氏も顔が赤かった。あ、それは毎度のことか。さとうさんには喜んでもらえたかしら。メンバーのみなさん、今度木屋町で飲むときは「よしみ」にしましょう。(O)


M編集部員日記 - 2008年7月27日(日)

 みなみ会館で伊藤大輔監督、市川雷蔵主演『弁天小僧』を観る。先週、同じ市川雷蔵主演の『眠狂四郎 女地獄』を観たけれど残念な結果だったので、全く期待せず観に行ったら非常に良くて驚いてしまった。
夜、編集会議。H氏現れず。第四号何とか8月中に出したいものだ。
10年以上前に幻に終わった雑誌の原稿をO氏から預かって帰る。帰りの電車の中で原稿少し読む。10年前から少しは変われているのだろうか?(M)


H編集部員日記 - 2008年7月20日(日)

 ここ数日、仕事が忙しく遅くまで仕事をすることが多かった。半肉体労働でくそ暑い日中での仕事は、毎季のことながら嫌になってくる。僕は太っているので滝のように汗をかき、脇や股に股ずれをよく起こしてしまうのだ。これがとても痛い、まともに歩いていられなくなる、何か良い予防策はないだろうか?


 痩せろやという意見は却下させていただく、人が云ったぐらいで痩せるならもっと思春期の頃に痩せていただろう。僕は人生を半分ぐらいなら棒にふっても馬鹿にされようとも太っていようと逆に考えてしまう性質だからだ。幸いなことに太るのに何の努力もいらないしね、喰って寝るただそれだけだ。だからこの股ずれも少し諦め気味な最近の私であった。


 ところでそろそろシグナレスの締め切りが近づいて来たようだ。僕も毎度のこと、宿題に追われる餓鬼のように泣きながら、原稿を上げようとガンバッテいる。まずは原稿が仕上がって勝利のこーひーを喫する場面を想像し自分を高めるイメージトレーニングを一週間程続けようと思っている。(モウタベラレナイヨ・・・早川)


O編集部員日記 - 2008年7月7日(月)

大阪へ。堺筋本町の某問屋で仕事を済ませたあと、いそいそと心斎橋へ。ベルリンブックスという本屋へ行く。初めて。農林会館という古いビルの二階にある小さな店。古本と新本両方扱っている。品数は多くないけど、その分洗練された品揃えだった。このビルはいい雰囲気のモダン建築で、他にもいろいろ個性的な店が入っている。


心斎橋から梅田まで歩く。暑くて汗だくになった。堂島のジュンク堂へ。ジュンク堂の入っているビル、アバンザの前のベンチでしばらく今日買った本を読む。そのあと、梅田食道街の洋食屋で、安ステーキの晩飯を食う。それからロフトへ。ポスター郵送用の筒を探したんだけど、なかった。近所の郵便局にもなかったし、あれってどこに売ってるの? その他、文房具など物色。


そのあと、新御堂筋を東へ渡り、書肆アラビクというブックカフェを探しに行く。ちょっと迷ったけど、見つかった。シブ〜イ佇まいの店。今日は時間がなくて入らなかったんだけど、次の機会に入ってみたい。それにしても、この辺りは、古い町並が残っていて歩きがいがある。新御堂筋の西と東でがらりと雰囲気が変わる。


シネ・リーブル梅田のレイトショーで『ウエスタン・プロミス』を見る。クローネンバーグの新作。前作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』は傑作だったんだが、今回は・・・うーむ、ちょっと微妙だった。でも前作に続いての出演であるヴィゴ・モーテンセンはやっぱり見ごたえあったけど。


帰宅後、DVDでもう一本。『ゲッタウェイ』。面白かった。(O)


M編集部員日記 - 2008年7月6日(日)

 昨日、今日と本当に暑くて梅雨もまだ明けていないけれど、少し夏を感じてしまった。堀江敏幸の『回送電車』というエッセイ集を読んでいると山川方夫の『夏の葬列』のことが出てきて、そういえば夏になると山川方夫の作品集を毎年読み返しているような気がする。昨日の夜、京都市内を歩いていると浴衣の人を何人か見かけて、ふとそういえば小津安二郎の映画にお客に団扇で風を送るというシーンがあったなと思い出して、そういうことが客をもてなすということだったんだなとその映画を観たとき思ったということを思い出した。何とか文明の利器にあまり頼らず夏を乗り切れないものかと思うけれど、今の都会ではそれも難しそうだと思うし、今はただ気分の問題として真っ暗な部屋でこの原稿を書いている。(M)


Copyright © signaless / 蒼幻舎 All rights reserved.