シグナレス/signaless signaless

M編集部員日記 - 2010年6月27日(月)

I氏から出来上がった9号を受け取る。その後、I氏と二人でO氏の古書店「London Books」へ。中村元『仏典のことば』ほか、全部で3冊購入。順調な様子。お客は圧倒的に女性が多く、絵本がよく売れているとのこと。小一時間ほど、O氏と話をしてから、四条に出るというI氏と別れ、久しぶりに献血に行く。
前回のH氏の日記のことを自分なりに少し書いてみたいと思うのだけれど、今は上手く書けそうにない。ただ、今の自分は「行為の結果」よりその過程や前提に興味があるのだと思う。そして、今の自分という前提を否定して、別の世界を見てみたい。(M)


H編集部員日記 - 2010年6月8日(火)

シグナレス原稿も納めたので何の気兼ねもなく、グウタラできるので
今年初の日記なぞを書いてみようかと思ったり、思わなかったり。
本日はなんもすることがなかったので、寝てました。まじで1日に3回寝たのは
我乍ら人生無駄遣いをやってます、という感じ。今日の京都南部は涼しくて寝るには絶好の日和、夢には死んだ母が出てきました。舞台は僕が人生を踏みはずした大学時代、僕はいつも単位が足りなくて困っています。実際には僕は小心者なので単位は誰かにくれてやれるほどとったのですが、夢ではいつも不足に悩んでいます。大学で遣り残したことが多かったのか、やりたい事が見つからなかったからのか、受験に手を抜きまくった後悔なのか、一体何なんでしょうね。まあ多分僕は人生を逃げまくったことを後悔して、母に詫びているのでしょうね。立ち止まり、後悔して、尚も行為する者のみが正しいのだと思います
この惑星は惑いの星なのです、少なくとも人間がいる間は。人生を渡り歩くときの方法として、蛮勇は心地よいですが臆病者の裏返しにすぎず、評論家は一見すると万物の医者にでもなったようで心地よいですが無自覚な詐欺師になってしまうことも多いものです。これらは僕達が結局、何かを知ったふりをすることで精神を安定させ生きていこうとする精神衛生上の防衛なのかもしれませんね。求めることになれすぎて少し耳目に優しいことが真実だと信じようとする。自分の立場を正当化しているに過ぎないにもかかわらず、強きものは弱きものを弱きものは強きものを攻撃して正義を疑わない。どこにも真実はありません、あなたにも彼らにも王にも乞食にも、みんな行為の結果としてそうなっただけで幸と不幸と蓋然性だけのものです。その蓋然性に望みをかけて人生を送るのが人間という生き物だとおもっています。いつも未来を見ようとするものは必ずある種の不遜さがあるものです。未来は不安として過去から今に渡って人間を縛り上げています。その自縛の紐があるはずのないものを私達にみせつけるのです。実は私達にとって未来とは単なる過去の痕跡でしかありえません、それがいかに空想的なものであったとしてもまたそれゆえに思い違いを指摘しにくいものでもあります。過去に囚われることはその間違いも気づきやすいものですが、未来はなかなか気づくことが出来ません、また気づいたからといって何か劇的に変わるわけではなく、逆にありもしない過去や未来にすがりついてしまうことも多いとおもいます。とにかく美しいとおもえることは気をつけることです。ごめんね母ちゃん、あなたの息子はこんなにダメ人間です。まあつまり何が言いたかったかというと管新内閣が内定した夜ということなのでI’m総理ー 髭ソーリー!・・・・・・・・・
(オヤジギャグしかも駄洒落カヨ!!H)


M編集部員日記 - 2010年6月7日(月)

先日、LondonBooksで買った津村記久子『八番筋カウンシル』(朝日新聞出版)読了。津村記久子の作品を読むのはこの本で3作品目だけれど、どれも負の要素が描かれており、その中でもこの作品は負の部分の濃度が高いような気がした。それでも、結末には微かでも光が描かれていて、やはり読んで良かった思う。
I氏よりほぼ原稿が出揃った9号の校正が届く。自分の原稿を読み返すと、なかなか酷い。勿論、技術的にも良い文章を書きたいと思うけれど、それは一朝一夕には無理な話だと思うので、せめて書くことに誠実でありたい。(M)


M編集部員日記 - 2010年5月30日(日)

みなみ会館でキャスリン・ビグロー監督『ハート・ロッカー』を観る。アカデミー作品賞受賞作とのことで、確かによくできた作品だとは思うけれど結局アメリカ的な映画だし、何も語られていないのではないかと思う。
O氏が昨日開店したばかりの古書店「London Books」へ行く。お客さんも結構入っていて、なかなか順調な滑り出しだと思う。それにしても、全体的に安い。ハードカバーの本でも500円以下のものが多い。笠智衆ほか『あるがままに』(世界文化社)他、全部で5冊購入。これで1900円というのはやっぱり安い。自分とは全く違う世界で新たな一歩を踏み出したO氏には是非がんばってもらいたい。
一方で自分自身ももう少しまっとうな日々を送らないといけないと思う。(M)


M編集部員日記 - 2010年5月5日(水)

伊藤計劃『虐殺器官』(ハヤカワ文庫)読了。34歳の若さでガンによりこの世を去った伊藤計劃のデビュー作は世評通り素晴らしい作品だった。哲学、政治、国際問題等々様々な要素を含む圧倒的な内容。そして、大森望の解説が少し泣かせる。
現在、闘病中のHさんには是非長生きして欲しい。(M)


M編集部員日記 - 2010年5月3日(月)

古書店開店準備中のO氏に誘われ、大阪の古書会館での市場(交換会)の見学に行く。参加は2、30人くらい。ゴールデンウィーク中ということもあり、出品されている本の数も参加されている古本屋さんの数もいつもより少ないとのこと。市場のやり方はテーブルの上に並べられた本の束を見て欲しいものに購入希望最高額と最低額を記入した札をいれ、それぞれに改札していくというもの。それにしても、仕入れ値を知ってしまうと何だかちょっと今後古書店で本を買うのをためらってしまいそうなくらい安い。そんな中でも「お雇い外国人」とかいうシリーズの本はお高めの値段だった。珍しい本だったのだろうか。(M)


M編集部員日記 - 2010年2月28日(日)

みなみ会館で稲垣浩監督『ふんどし医者』を観る。森繁久彌主演の時代劇。善い人たちの良い作品。
この間、自分にとって少しショックなニュースがあった。それはRCSがみなみ会館の上映プロデュースを3月14日をもって終了することと、滋賀会館シネマホールの上映が3月31日で終わること。みなみ会館や滋賀会館シネマホールもそうだけれど、それ以外でもRCSの企画上映には本当にたくさんの思い出深い作品がある。イタリア会館で観た『三月のライオン』やルネッサンスホールで観た『ガクの冒険』、その他にも滋賀会館の大ホールや京都駅の駅ビルシネマで観た作品など本当に忘れられない作品が多くある。今回のことの原因や意味は今の自分には分からないけれど、何となく寂しいとしか言いようがない。自分はいい歳をして純粋すぎるとよく言われるけれど、そうあり続けたいと思う。(M)


O編集部員日記 - 2010年2月16日(火)

市会へ。二回目の参加。キンチョー。初回ほとんど入札できなかったので、今回は思い切って入札していくことに。結果、7点(94冊)落札できた。肩に力が入りすぎてだいぶ高めに買ってしまったものもあるようだが、まずは嬉しい。問題はこれが売れるかどうかだけど。一番欲しかった『眼球譚』の限定本は僅差で破れ残念。持ち帰れない量なので、ダンボール2箱に梱包して宅急便で発送。慣れないことばかりで気疲れするけど、来週は大阪の市会へも行ってみるつもり。


DVDで『扉をたたく人』を見る。よかった。誠実な映画だと思う。(O)


M編集部員日記 - 2010年2月6日(土)

京都府立文化芸術会館にヨーロッパ企画第28回公演『曲がれスプーン』を観に行く。演劇を観るのは久しぶりだったけれど、面白かった。
帰り道、雪がちらつく中、鴨川沿いを三条まで色々考えながら、歩く。やっぱり、分からないことだらけ。(M)


M編集部員日記 - 2010年1月31日(日)

京都シネマでウェイン・ワン監督『千年の祈り』を観る。アメリカに住む一人暮らしの娘と心配して北京からやってきた父親の話。地味で静かな話だけれど、味わい深い作品。市川春子『虫と歌』(講談社 アフタヌーンKC)を読む。こういうマンガが存在していることがちょっと不思議というか、こういう作品が存在するからやはりマンガを読もうと思う。わからないことばっかり。(M)


O編集部員日記 - 2010年1月18日(月)

大阪京橋「ツイン21」での古書即売会へ行く。毎日ブックオフを中心にセドリ(転売のための購入)にいそしんでいるが、今日は休日なので純粋に自分用の古本選びを楽しむ。広々とした会場に関西の古本屋30店が参加。端から順にじっくり見ていく。やはり即売会はいろいろな発見があり、ネット購入では味わえない面白さがある。ジェラルド・ドナルドソン『書物憂楽帖』、小田嶋隆『山手線膝栗毛』など5冊購入。古本漁りのあとは、会場横の喫茶店で休憩。紅茶を飲みつつ今日の収穫をパラパラ。(O)


M編集部員日記 - 2010年1月16日(土)

久しぶりに京都シネマへ行く。会員の更新をして、クリント・イーストウッド監督『グラン・トリノ』、番場秀一監督『ミッシェル・ガン・エレファント THEE MOVIE −LAST HEAVEN 031011−』の2本を観る。『グラン・トリノ』は評判どおり良い作品だった。一方、『ミッシェル・ガン・エレファント』は刺激的で気分がスカッとした。(M)


M編集部員日記 - 2010年1月11日(月)

久しぶりに滋賀会館へ行き、『ニッポン無責任時代』と『私は猫ストーカー』の2本を観る。クレージーキャッツ主演の『ニッポン無責任時代』は、「スーダラ節」等のクレージーキャッツのヒット曲も目白押しで理屈抜きに面白い作品だった。
最近、気になっていることといえば、僕の住んでいる街にサーカスが来ていること。ちょっと行ってみたい気がしている。しかし、やっぱり、サーカスは子どものものなんだろうか。(M)


M編集部員日記 - 2010年1月3日(日)

あけまして、おめでとうございます。今年も「シグナレス」をよろしくお願いします。
みなみ会館でパーシー・アドロン監督『バクダッド・カフェ』(ニュー・ディレクターズ・カット版)を観る。年の初めに観るのにぴったりな感じのいい話。
『ズッコケ時間漂流記』を読む。9号に向けての予習。子供の頃読んだときも面白かったけれど、今読んでもやはり面白い。(M)


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