シグナレス/signaless signaless

O編集部員日記 - 2009年6月29日(月)

可もなく不可もなく。そして穏便に。


マンガを買いに四条へ行く。泉昌之『天食』、水木しげる『お笑いチーム』、福満しげゆき『うちの妻ってどうでしょう?』(2)。マンガを読む量って、十代ニ十代に比べると減ってるけど、それでもときどき無性にマンガが読みたくなるときがある。


それからヘッドホンを買いに寺町の電気屋へいく。こないだ買ったばかりのヘッドホンをうっかり踏んづけて割ってしまい、ガムテープでくっつけたものの、映画を見ているときなどすぐ取れてしまってイラつくので、買いなおすことにした。アーケードのない寺町電気屋街を歩いているときに図ったように雨がきつくなり、傘持ってなかったが、まあいいかと思ってずぶぬれになって歩きつづける。そういえば、ぜんぜん梅雨らしくない日がつづいていたな。


京都シネマで『ディア・ドクター』を見る。いい映画だった。でも最近見た映画ではなんといっても『ウルトラミラクルラブストーリー』。パワフルで型破りで突き抜けている。有望な人が現れたと思いましたね。


スーパーに寄らなきゃいけなかったんだけど、四条大宮の中華料理屋でビールひっかけたら、もう面倒くさくなり、そのまま帰ってしまう。


チャルメラ食いながら、昔録画した「BSマンガ夜話」を見なおす。ブレイク前のサトエリがアシスタントをやっていることに気づき、少し得した気持ちになる。即席麺の類では、チャルメラとどん呑兵がとにかく好き。(O)


M編集部員日記 - 2009年6月28日(土)

午前中京都シネマで映画を観て、それから色々あって、夕方ことばのはおとへ行く。ようやく6号を配布。帰り道、踏み切りで立ち止まったとき見上げた空が、もう夏の空だった。中原中也は「夏の空には何かがある」(「夏の日の歌」)と綴っているけれども、何かがありそうで何もなく毎年夏は過ぎていく。(M)


O編集部員日記 - 2009年6月15日(月)

大阪へ。堂島のジュンク堂で、坪内祐三『文庫本玉手箱』、坪内祐三・福田和也『無礼講』、中島義道『ウィーン愛憎』、中島義道『狂人三歩手前』を買う。それと、ブックファーストで夏目房之介『本デアル』も(ジュンクで買い忘れた)。このところ映画ばかりで本は読めてなかったなー。


電車のなかでは、ポーリン・ケイル『明かりが消えて映画がはじまる』を読んでいた。最近見た映画がいくつか取りあげられているので(『ディア・ハンター』『SF/ボディ・スナッチャー』『キャリー』など)、読んでみることにしたしだい。


N氏にいただいた岡山みやげの焼酎を呑む。このところ焼酎はコンビニで買ったのばかりだったんで、ゼイタク気分ですわ。(O)


M編集部員日記 - 2009年6月13日(土)

7号に向けての編集会議。いつものように京都駅前のUCC。その後、蔵倉へ。11時ごろ少し落ち込んで帰宅。テレビでプロレスラー三沢光晴の事故死のニュースを観る。もう少し大人になりたい。(M)


O編集部員日記 - 2009年5月29日(金)

DVDで『ミッドナイトクロス』を見る。
よ・・よかった。初期のデ・パルマはやっぱり才気に満ちてますね。随所に伏線を張りつつ興趣豊かに展開する。ぐいぐい引っぱっていかれた。トラボルタがいいし、ヒロインもコケティッシュな魅力。ヤマ場の演出はこれでもか的なタメの効かせかたでくどいくらいなんだけど、やっぱり泣かされる。


このところよくネットでDVD(主に中古)を買ってるんだが、先日届いた『ソナチネ』がヒドイ状態のものだった。ケースのディスク留め部分割れてるわ、ディスクに塗料状のもの付着しまくってるわで。すぐ返品希望の旨メールしたんだけど、再生不良の他はいっさい返品不可とのお返事。電話もしたがやっぱりダメだった。そんなに状態にこだわるほうではないつもりだけど、見るだけならレンタルでいいわけで、好きな映画ゆえモノとして持っておきたいと思うから買ってるんで、やっぱり最低限の商品チェックはお願いしたいですよ。プンスカ。


先日届いたものの、映画ばかり見てたせいで聴かないままになってた、筋肉少女帯の新作『シーズン2』をようやく。「へそ天エリザベスカラー」がいい。「中学生からやり直せ!」は入ってないのかー。ライブも行きたいんだけど、なかなか時間的にねえ。アメ村遠いし。


地元の祭りのおすそわけで、日本酒をいただいた。ありがたいっス。このところうわきして焼酎ばっかりだったなー。(O)


M編集部員日記 - 2009年5月23日(土)

恵文社、ガケ書房、シサム工房を周り、6号をようやく配布。ガケ書房で山川方夫『親しい友人たち』、シサム工房で有機栽培コーヒー「ハチドリのひとしずく」を購入。
夜、滋賀会館でタルコフスキー監督『ノスタルジア』を観る。この作品を観るのは2度目だけれど、やっぱりよく分からなかった。(M)


O編集部員日記 - 2009年5月19日(火)

先週に続いてニ連休。またぞろ映画。


連休前夜。DVDで『吸血鬼ゴケミドロ』
面白かった。CGなき時代の特撮のあれこれ、味がある。人間の額がパックリ割れてスライムみたいなゴケミドロがドロドロ出入りしたり、死んだ人間が砂みたいになって消えてしまったり。登場人物たちの人間模様も見もの。極限状況では人間はエゴをむき出しするというペシミスティックな人間観が痛い。この点、同じ飛行機不時着後の人間模様を描いた映画でも、こないだ見た『飛べ!フェニックス』(こちらも名作)とは大違いだった。醜い争いを繰り返している人間なんかゴケミドロに皆殺しにされちゃえばいいんだという終末観は、この時代の気分でもあろうか。このテの特撮映画にはいかにもな(失礼)社会諷刺がよくある気がする(『溶解人間』とか)。


続いて『アルカトラズからの脱出』
感傷を排した、キビキビと簡潔なタッチに惹きこまれた。似た話の映画として『ショーシャンクの空に』を思い浮かべたが、『ショーシャンク』はもっと感傷的で、感動を謳いあげている。そういう意味では対照的かも(まあぼくは『ショーシャンク』も好きなんだが)。ともあれ脱獄ものの佳品だった。もっとこの監督、ドン・シーゲルのものを見てみたくなったしだい。


明けて休日。梅田ガーデンシネマで『スラムドッグ$ミリオネア』
うーむ・・よくできた映画だとは思ったが、なんだか映像がうるさくていまいちノレなかった。なんというか観客を退屈させてはならないという気持ちが先走っている感があって、いささかあざといように思ったんだが・・。


帰宅後、DVD鑑賞。『コッポラの胡蝶の夢』
うーむ・・ぼくにはどうもピンとこない映画で、後半は寝そうになってしまった・・。「胡蝶の夢」というだけあって『オートバイ少女』や『サクリファイス』に勝るとも劣らないスリーピングムービー(眠い映画)だった・・。映像はさすがにこれぞ映画と思わせる質感をたたえたものだったけど。


続いて『修羅雪姫』
復讐に生きる女をケレン味たっぷりに描いた作品。最後まで面白く見れた。ブシューッと血が飛びまくる場面の連続に目が覚めた。


休日二日目。DVD鑑賞。『秋刀魚の味』
これは何度も見ている映画で、昼食時に半分くらいだけ見ようと思ったんだが、結局最後まで見てしまった。何度見ても味わいのある映画。


『カリートの道』
刑務所から出所した中年のヤクザ者が、足を洗って新しい人生をはじめようといろいろがんばるが、結局無理っていうお話。ヤクザ者の哀しい性(さが)がそくそくと胸に迫る作品だった。主人公の唯一の友達ショーン・ペンのラリッぷりも見もの。こいつら狂っとる。ラストはちょっと涙目になってしまった。


『ゴッドファーザー』
有名な映画で、いまさらですが、やっぱり面白い。約3時間あるが、ダレなかった。終始画面に緊張感があって、映画を見ているーっという気持ちにさせられる。パート2も借りてこよう。(0)


H編集部員日記 - 2009年5月17日(日)

朝起きて朝飯を食べていたら、気が付いたら昼飯だった。
眠いのでウダウダしていると、お八つにでもしようといってピザと牛乳でお八つにした。“ああ独身(チョンガー)”という昔の吉本の映画を見たら、“人間の証明TV版”が始まったので続けて見ていた。これから僕は晩飯に向かう。
そして僕は途方に暮れる・・・(今日は結構充実したほう H)


O編集部員日記 - 2009年5月12日(火)

GW無休だったので、代わりの2連休をとった。最近久しぶりに映画モードになっているので、この2日はとにかくたくさん映画を見た。


まずDVDで『ハタリ!』。
これは2度目。アフリカの草原で、動物園やサーカスに売るための動物を捕獲している人たちを描いた作品。恋あり、笑いあり、アクションありで、実に楽しい。危険と隣り合わせの仕事だけど、彼らは臆することなく、生き生きと働いているなあ。動物との格闘が痛快。そしてこのチームには、一種ユートピア的な居心地のよさがあって、彼らの軽妙な会話には頬が緩む。大好きな映画。


それから出かけて、MOVIX京都で『グラン・トリノ』
これを最後にイーストウッドは俳優業を引退するとか。偏屈な老人と気弱な少年の交情を描いて地味な話ながら、気取らず、あせらず、間延びせず、とでも形容すべき語り口で、やはり惹きこまれた。とにかく映画を見ているーっという高揚をおぼえる。ラストは泣いてしまった。


そのあと、京都シネマで『MILK』
ゲイへの偏見と戦った政治家を描いた話題作。対象の人物とがっぷり四つに組んでいる感じて、見ごたえがあった。さすが。ただ、個人的にいまいちノリきれない感もあったのは、社会派の物語が苦手だからか。この映画は正義を振りかざすような安易な社会派ではないんだけど。それにしてもショーン・ペンはゲイの雰囲気出てましたねえ。ひと目でそれとわかる感じ。


2日目は、家にこもってDVD鑑賞。
『ロンゲスト・ヤード』
囚人たちがフットボールで看守たちと戦う作品。反則技も辞さない荒っぽいプレイの連続が痛快。前半の刑務所の人間模様も面白い。


『ロリータ』
キューブリック版のほう。最近原作の小説を読みなおしたので、未見のままだった本作も見てみることにした。シリアスさとコミカルさがいい具合に混ざり合った映画だった。この少女、原作のイメージより大人っぽいけど、すごく可愛い。おっさんがイカれるのも無理ないわ。


『地獄のバスターズ』
イタリア戦争アクション。タランティーノのお気に入り映画だそうだが、それほどでもなかったかも。面白いことは面白かったんだが。最近見た戦争もので言うと『特攻大作戦』『荒鷲の要塞』(こちらもタラお気に入り)のほうがぼくにはベター。


『イントゥ・ザ・ワイルド』
一人の青年が現代社会を捨ててアラスカの大自然へ旅立つロード・ムービィー。よかった。ともすれば安易な「癒し」に堕しかねないような話を、この映画は両親への疑念、旅先で出会った人々との交情(とくに最後のジイさんが印象的)など、いろんな要素をていねいに織りこんで、説得的なものにしている。自分との対話に余念がなかった地点から、幸せとは誰かとそれを分かち合うことだと気づくに至った青年には、どんな未来がありえたのだろう。


そんなわけで映画三昧の連休だった。1日3本というのはたまにある気がするが、4本というのは、無職時代以来のことじゃないかなあ。(0)


O編集部員日記 - 2009年5月7日(木)

トップページにもありますように、「酒芸部」なるものが発足しました。要するに年3、4回の打ち上げでは物足りなく思った「いける口」のメンバー二人が思いつきで立ち上げた不定期の飲み会です。打ち上げは普段行かないところへ行こうという趣向なのでいささか値が張りがちですが、こちらは中島らもの「せんべろ探偵」(せんべろ=千円でべろべろ)よろしく巷の居酒屋やメンバーの自宅で安くで飲もうと思っています。この会で安くていい居酒屋が新たに発見できればとも思っています。第1回は今月末頃を予定しています。またぁりと飲んで閑談しませう。


昨夜はビデオで『SFボディスナッチャー』を見る。これを見るのはたしか二度目なんだが、ニ、三のシーンをのぞいてほとんどきれいさっぱり忘れていた。忘れっぽいのも時には得なものである。前に見たものをまるで新作のように見ることができるのだから・・。


ネットで注文した『東京暗黒街 竹の家』『北国の帝王』のDVDが届く。前者は前から見たいと思っていたのになかなかその機会がなかった幻の一作。昭和30年の東京を舞台にアメリカ人ギャングが活躍する異色アクション。初DVD化なった。後者は、先日見た『特攻大作戦』という戦争映画が面白くて、もっとこの映画の監督、ロバート・アルドリッチのものを見てみたくなって。他に『飛べ!フェニックス』『ワイルド・アパッチ』『ロンゲスト・ヤード』も注文したので、届くのが楽しみ。


同じくネット注文の竹本健治『闇に用いる力学 赤気篇』の単行本も届いた。先端科学とオカルト思想が織りなす狂気の世界。この大長編のテーマ的な部分は、デビュー作『匣の中の失楽』発表直後に発想されたという。続編はいまだ出ていないようだが、いつか無事完結するのかしらん。


Wiiの『モンスターハンターG』をちょっとだけプレイしてみる。気軽な気持ちで始めてみたものの、なんだかんだとフクザツだな、これ。まあ明日もヒマがあればやってみよう。(O)


M編集部員日記 - 2009年4月28日(火)

みなみ会館で市川準監督の遺作『buy a suit スーツを買う』を観る。地味だけど良い作品。近年の市川監督の作品、『トニー滝谷』、『あおげば尊し』などより良かったように思う。
市川監督といえば、高校時代に今はなき朝日シネマのレイトショーで観た『つぐみ』が何といっても印象深い。あれからもう15年くらい経っている。
千羽鶴を折っている。知り合いの方が闘病中なのだけれど、自分にはできることがなくて、それで意味はないとわかっているけれど千羽鶴を折ることにした。すごくいい人なのに、どうしてそんな人が病気になって苦しまなければならないのかと思うけれど、この世の中はそんなふうに不条理に出来ている。だから、ただ思いを込めて鶴を折る。まだ、千羽までは程遠い。(M)


O編集部員日記 - 2009年4月27日(月)

休日前の夜更かし。竹本建治『ウロボロスの純正音律』読了。『ウロボスの偽書』『ウロボロスの基礎論』に続くシリーズ第三作。竹本本人のほか、京極夏彦、綾辻行人、北村薫、喜国雅彦など、実在の作家・編集者らが多数登場し、楽しい。読み終わる頃には、夜が白々と明け始めていた。それにしてもミステリを読むのは久しぶりだ。ぼくは謎解きというものにあまり興味が持てないタチらしく、ミステリは主に雰囲気とかウンチクの楽しさで読んでいる気がする。犯人わかったためしないもんなあ。


で、休日。徹夜したので、目覚めたのは昼過ぎ。休日なのにもったいない気もするけど、休日前の夜更かしは、もしかしたら休日本番よりも楽しいかもしれないから、まあいいか。しかも目覚めたあともしばらくフトンのなかでぐずぐずする。そうして穂村弘『整形前夜』を読了。スコブル面白い。例えばこんな感じ。43歳にして初めて海外旅行した顛末を綴った「グアムとの戦い」より。
「出発前に知り合いから外国の何がそんなにこわいのかと訊かれて、挙げた理由のなかに「外国人のフレンドリーさ」があった。相手がフレンドリーだと、全てにおいて温度の低い自分が悪いことをしているようで困るのだ。日本でも、待ち合わせの相手が横断歩道の向こうから大きく手を振ってくれるようなタイプだと、それに充分応えられなくて罪悪感を覚える。私よりテンションの低い人間は日本でも滅多にいないから、外国にいる限りその感覚が常について回ることになる。」


腹が減ってきたので、のそのそと着替えて、ふらりと家を出る。嵐電に乗って御室のワンダアカフェへ。新号配布。カウンター席でビーフカレーのセット(サラダ、ヨーグルト、飲み物付き)を食す。去りぎわにマスター現る。おいらのことを覚えてくれていた。「よ・よろしくお願いします」などとヘドモド挨拶して辞去。


四条大宮の月曜も営業している理髪店にて散髪。前回床屋に行ったのは去年の11月だったか。ブラック・ジャックなみの頭だったので、スッキリ。それにしても、ぼくはくすぐったがりで、床屋で顔を剃ってもらうとき、蒸しタオルがあごの下に触れるのが毎度こそばくて仕方がない。いつもグッと歯をくいしばってこらえているのだが、一度よその店で、こそばさに耐えきれず、「ブハッ」と吹き出して顔をそむけてしまったことがあったっけ。「ごめんなさい!熱かったですか」と驚く店の人。いや、こそばいんです・・。


無事散髪を終えて四条へ。穂村弘『にょっ記』穂村弘『もうおうちへかえりましょう』森見登美彦『太陽の塔』笠井潔『天啓の器』シオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』を購入。笠井の本を買うのも久しぶりやなあ。これの先行作として『天啓の宴』というのもあるんだが(これは読んだ)、この「天啓」シリーズは、竹本健治の「ウロボロス」シリーズに対する一種の批判的応答として書かれたメタフィクション。『天啓の器』では「ウロボロス」シリーズは「尾を喰らう蛇(ウロボロス)」という名で出てくるようだ。楽しみ。


往復の電車のなかでは、京極夏彦『塗仏の宴 宴の支度』を読む。京極夏彦の小説は、4作目までリアルタイムではまっていたんだが、そのあとなんとなく遠ざかっていた。読むのは10年ぶりくらいか。それにしても分厚い。文庫版なのに厚さ4センチもある。とり・みきのマンガに、京極本をアコーディオンにするギャグがあったっけ。


一週間分の食材を買いこんで、もうおうちへかえりましょう。腕が抜けそうになりながら帰宅。今日買ったパックの寿司をもしゃもしゃ食いながら、こないだアマゾンで買った『たま ネパールへ行く』のDVDを見る。休日もう終わりかよ、早いなあ(起きたのが昼の1時過ぎなんだから、そりゃね)。(O)


O編集部員日記 - 2009年4月19日(日)

枚方に住む従姉が赤ちゃんを連れて来訪したり、うちの対応について客のおばさんからすごい剣幕で抗議の電話がかかってきたり、人気商品の新しい弾が発売されたり、バイトさんのミスの多さに切れ気味だったり、『APIED』の原稿を仕上げたり、なにかと忙しい一週間だった。明日の休みはまた大阪へ出かけて羽根を伸ばそう。なぜかひさびさに竹本健治のミステリが読みたくなっているので、買ってくるかな。メイドものじゃなく、「ウロボロス」の新作のほう。


最近の読了本。酒井順子『観光の哀しみ』、奥本大三郎『虫の宇宙誌』、春日武彦・穂村弘『人生問題集』、金井美恵子『目白雑録3』。


見逃していた『アメリカン・スプレンダー』をDVDで見た。アメリカのマンガ原作者ハービー・ピーカーの人生を描いた映画。シニカルだけどハッピー。面白かった。(O)


M編集部員日記 - 2009年4月12日(日)

恒例の嵐山での花見。といっても、暗闇の中で焼肉を食べるという趣向なのでみんな桜なんて見ていない。日中は半袖でもいいくらい温かだったのに、夜の川べりはさすがに風が冷たく、みんな寒い寒いと言いながら、熱燗などを飲む。僕は禁酒中のため、ウーロン茶を温めてもらう。11時30分頃、これからまだ街に繰り出すという他のメンバーを残し、一人終電で帰宅。日曜日の夜に時間を気にせず遊んでいられる他の3人がうらやましい。でも世間一般ではやはり、日曜日の夜はほどほどにして家で眠るのだろうし、そういう生活を僕自身は決して、嫌いでもない。ただ、もう少し貧しくても良いので、時間に余裕が欲しい。(M)


H編集部員日記 - 2009年4月5日(日)

ある一つの答えとして。(私の個人的見解ですよ間違っても総意ではないです)


情報があふれ返る昨今の状況において、ここにあえて儚げで危なげな紙片を
加える意味などあるのだろうか?
無責任に放り投げられたこの未熟な文芸誌が目指すものは一つ、文芸であろうとすること。芸としての声帯模写はただ似ていることが面白いのではない、真似られた声がその当のものと違うからなのだ。
それは似せられた声と似せる声の相似形が生み出す不思議な感覚やギャップに人は感嘆し賞賛を送るのだ。
僕たちが提供するのはデータの量としてみれば無いに等しく、データの質としてみれば無価値だ。しかし僕たちが生み出す相似形があなたの心に何らかの反応が起こってくれれば文章でする芸としては成功である。お代は見てのお帰り。
(タダだけどな! 今さら文芸戦線気分のH)


O編集部員日記 - 2009年3月30日(月)

昨夜は中古ビデオで『戦慄の絆』を見る。これは二度目。ヤク中で崩壊していくインテリ双子の物語。一人二役のジェレミー・アイアンズがスバラシイ。やはり傑作。


京都シネマで『フィッシュストーリー』。昨年のお気に入り映画『ジャージの二人』の監督の新作だが、やはり魅せられた。奇抜な物語だが、おいてけぼりをくらうことなく、ぐいぐいと引っぱっていかれた。たしかな力量を感じさせる。ラストがちょっと弱い気もしたんだけど。


そのあと、MOVIX京都別館にて『釣りキチ三平』。うーむ、それなりに楽しんだけど、ひっかかる点がいろいろと・・・。『ルパン三世』の次元にも比すべきクールな伊達男・魚紳さんのイメージが、見事に損なわれていたなあ。ラスト近くのヒューマンドラマも、感動を強制されているようで白けた(子供向けということを考慮に入れても、ベタ過ぎ)。肝心の伝説の巨大魚との格闘も、CGに頼り過ぎていて、イマイチ心弾まず。ちょっとよかったのは、巨大魚がいる谷への道行き。川をジャバジャバ上流へと進んでいくシーンなんか、川遊び好きの子供だった者としては、わくわく感があり、個人的には釣りシーンよりこっちのほうがよかった。話題の『おくりびと』の監督になる「週刊少年マガジン」50周年記念作品。が、客は自分一人だった。


帰宅後さらにレンタルDVDで『しゃべれども しゃべれども』も見る。や、面白かった。主人公役の国分太一がちゃんと落語をものにしているふうだし、師匠役の伊東四朗(伊東四朗一座『喜劇 俺たちに品格はない』DVDが5月に発売)のしゃべりはさすがと思わされた。東京の町並みのしっとりと魅力的な部分を見せてくれもする。素朴な物語だが、ていねいに撮られていて、味わい深い。こういう映画は好き。(O)


O編集部員日記 - 2009年3月28日(土)

いつものように夜7時半から、京都駅近くの喫茶UCCで寄り合い。


そのあと、「蔵倉」で飲もうと思ったんだが、あいにく満席だったので、代わりに「栞屋」という創作和食を主体とした飲み屋へ。豚角煮などつつきながら、談論風発・・という感じでもなく、いつものようにボソボソ話す。なんだかんだ遅くまで話しこみ、最後のほうは、神がどうたらこうたらと宗教チックな話になったが、なぜそんな話になったんだっけ? 終電すべりこみセーフ。


このところいやに寒い日が続くが、それでも地元の桜はちゃんと咲きかけているのだから、たいしたものだ。商店街の向こうに見える山々も、ところどころ桜色に染まりはじめている。花見をやる頃には、暖かくなっているかしらん。(0)


M編集部員日記 - 2009年3月22日(日)

最近、僕の周辺はちょっとした結婚ブームのような感じで、3月から4月にかけて3人の方が結婚される。しかし、自分には全く縁のない話で、それどころか最近の僕は例えるなら暗闇でひたすら食べ続けている、そんな生活だ。とにもかくにも、何かを埋めるかのように四六時中食べ続けている。よく分からないけれど、これは過食症なのかもしれない。
みなみ会館で園子温監督『愛のむきだし』を観る。約4時間、途中休憩ありという大作。一言で言って変な作品だけど、観るものをあきさせない妙な力がある。力技の怪作。(M)


M編集部員日記 - 2009年3月15日(日)

風は冷たいけれど、日差しは春を感じさせる、そんな1日。最近、街を歩いていると沈丁花の香りによく出会う。沈丁花や金木犀といった香りの強い花はあまり好まない人もいるけれど、季節を感じさせてくれるので僕は嫌いではない。
滋賀会館でニキータ・ミハルコフ監督『12人の怒れる男』を観る。3時間近い大作だけれど、時間を感じさせないよくできた作品。その後、三橋節子美術館へ行く。『シグナレス』でオアナさんが紹介していて、以前から気になっていた夭折の画家、三橋節子の美術館。決して、明るく朗らかな画風ではなく、暗い画面の中に力強さと情念を感じさせる。特に、自分の子どもをモデルにした子どもを描いた絵はかわいさよりも不気味な印象を受けてしまった。
米澤穂信『終期限定 栗きんとん事件』上下(創元推理文庫)読了。楽しみにしていたシリーズの3作目。いい歳して恥ずかしいけれど、こんなふうな青春ミステリのような作品が好きだ。春を感じさせる今日にぴったりの本だった。(M)


O編集部員日記 - 2009年3月9日(月)

大阪へ。心斎橋のベルリンブックスへ行く。築80年のビルの2階にある、こじんまりとした、でも店の人の目が感じられる品揃えの古書店(新刊も置いている)。雑誌「大阪人」の今月号特集「続々古本愛」にこの店が取りあげられていて、その記事の35歳の店の奥さんの言葉に「同世代のお客さんに「自分の本棚によく似ている」とよく言われます」とあったのだけど、それ、自分も思っていた。あと、店のご主人の口調が中島らもに似ているというのも。またぁりと本選びを楽しみ、買ったのは、『散歩の達人ブックス 東京ブックストア&ブックカフェ』、橋爪節也『モダン心斎橋コレクション メトロポリスの時代と記憶』、松浦寿輝編『文学のすすめ』。遠いけど,やっぱり来てよかった、という気持ちになる。


そのあと、柴崎友香の小説にこの辺りの風景が描かれていたっけなあなどと思いながら、御堂筋を北へ北へと歩く。堂島のジュンク堂へ。5日ほど前に来たこところなのだけど、また吸い込まれるように寄ってしまうのであった。最近はまっているマンガ小田扉『団地ともお』の6、7、8巻のほか、吾妻ひでお『地を這う魚 ひでおの青春日記』、安部公房『砂の女』を買う。


京都へ戻り、食材を買いこんでから、帰路につく。よく歩いたのと荷物が重いのとでヨタヨタしながら帰宅すると、ネットで注文していた『ジャージの二人』のDVDが届いていた。(O)


M編集部員日記 - 2009年3月7日(土)

みなみ会館でファティ・アキン監督『そして、私たちは愛に帰る』を観る。登場人物たちの運命が交錯しそうで、微妙にずれていく、あえて劇的な展開をさけるようなストーリーがかえって良かった。その後、大津市歴史博物館に『道楽絵はがき』展を観に行く。大正・昭和のコレクターの絵はがきコレクション展。その時代コレクターたちは会を作り、互いに凝った年賀状や暑中見舞いを作って交換していたとのこと。ほとんどが木版で刷られたものだけれど、色鮮やかでデザインもおもしろく、現在のパソコンでお手軽に美しく作られたものなどと比べ物にならないくらい素晴らしい。今回の展覧会は展示数も多くて、おまけに観客も少なく本当に大満足といった内容だった。
先日ある人に「シグナレス」をどうして作っているのかと聞かれて、満足な答えが出来なかった。それ以来、色々考えてみるけれど、つきつめれば、何か面白ことがしたい、多分そんな子どもっぽい単純な気持ちなのだと思う。
何となく中途半端な気持ちでまた春が来る。(M)


O編集部員日記 - 2009年2月22日(日)

左の上のまぶたがしきりにけいれんするのはなんなんだろう。


最近面白かった本は、大仏次郎『宗方姉妹』、長嶋有『ねたあとに』など。前者は京都のあちこちが出てくるんだけど、その風景描写が冴え冴えとしていて、うん、惹きつけられた。後者は『ジャージの二人』再び、という感じの小説で、あの地味な山荘が舞台。『ジャージの二人』が好き(映画版も含め)な者には、ウフフな作品だったなあ。今はまたスティーヴン・キングを読んでいる。『ダーク・タワー』。これがまた長いんだわ。映画はごぶさたしているが、来週末イーストウッドの新作を見に行く予定。


月曜の休日に一週間分の食材をまとめて買ってるんだけど(や、そのことはもう書いたんだっけ)、週末になると食材が尽きてくることが多く、今夜もレトルトカレーにわずかに残っていた牛肉を足しただけ、という仕儀に。腹減った〜。チャルメラ食いながら今夜もビデオで「BSマンガ夜話」を見なおすとしよう。(O)


M編集部員日記 - 2009年2月15日(日)

「大人の社会見学」を兼ねて狂言会に行く。その後、喫茶店で時間をつぶしてから、中華料理そして居酒屋で少し飲む。中華では餃子がぬるく、居酒屋では注文した日本酒のうち3つの銘柄が売り切れという、何かイマイチの日だった。
今年になってから山田風太郎『戦中派不戦日記』(講談社文庫)を眠る前に数ページずつ読んでいる。この本を読んでいると、つくづく人というのは、生きている時代に様々な意味で左右されるものだと思う。
それにしても、自分自身には軸がなく自分が見えていない。今日の狂言会でも色々なことを考えさせられたけれども、結局そういうものが持続しないし、永遠に答えが出ない。
最近、食欲暴走中。(M)


H編集部員日記 - 2009年2月7日(土)

 本日は編集会議の日なので、日記のネタに困らなくてすむ、ありがたいことだ。
なんとか仕事を終わらせ、家にいったん帰り着替えを済ますと、小腹をカップヌードルで満たしてほっこりとして京都にむかう。
JRの正面入り口で待ち合わせをしていつものUCCへ。京都に行く列車内で惣菜パンを2個食べたにもかかわらず、UCCではフルーツワッフルセットを頼み、二時間ほど会議をする。
その後、クラクラ(漢字は忘れた)とかいう居酒屋で酒と晩飯。
ビールにスルメ、酒と魚、肉にうどんやおでんなど思いつく限りに貪りながら、乙女の悩みの告白大会を(全員男だが)しつつ終電まぎわで家路についた。
いやはや充実した編集会議でした。


 イルザ:夕べは何が決まったの?
    私:そんな昔のことは覚えていない
 イルザ:次号はいつ発行になるのかしら。
    私:そんな先のことは分からない。


(リック早川)


O編集部員日記 - 2009年1月26日(月)

御室のワンダアカフェへ。たらこスパゲッティ(だったかな?)を食う。飲み物はウィスキー水割り。デザートはフルーツヨーグルト。店内おもちゃ類を中心に懐かしいアイテムがたくさん飾られているんだが、あらためて見渡すと、隅々までインテリアに工夫が凝らされているのがわかり、感心した。休日の昼飯は、四条界隈で食うことが多いんだが、ここで腹ごしらえしてから、街に出るテもあるな。また来よう。


北野白梅町からバスで四条に出て、烏丸のジュンク堂へ。三浦しをん『ビロウな話で恐縮です日記』、保坂和志『書きあぐねている人のための小説入門』を買う。


四条大宮のフレスコで、食材をたぁぷり買いこんでから、帰宅。一週間分。肩がぬけそうでしたわい。このところ飯は自分で作っているもんで。(O)


M編集部員日記 - 2009年1月25日(日)

朝起きると、頭が重くのどが痛い。風邪らしい。


滋賀会館で黒沢清監督『トウキョウソナタ』を観る。ひどく重い内容。


『山之口獏詩文集』(講談社文芸文庫)を読む。悲しみの底がぬけたようなユーモアが何とも元気にしてくれる。(M)


M編集部員日記 - 2009年1月24日(土)

みなみ会館で『女工哀歌』を観る。中国の工場でジーンズを作っている少女たちを描いたドキュメンタリー。彼女たちは時給7円以下で1日、18時間以上も働くという。


夜、「シグナレス」5号の打ち上げ。H氏を除く5名が参加。この会では、日頃行かないレストランや食べないメニューを食べるという趣向で、今回はスッポン。


その後、カラオケ。僕は「人として軸がぶれている」(大槻ケンヂと絶望少女達)というよりも軸がない。


中国でジーンズを作っている少女と僕はどういうふうにつながっているのだろうか。軸がぶれていない人なら答えが分かるのだろうか。(M)


O編集部員日記 - 2009年1月22日(木)

こないだの休みは、ひさしぶりに梅田へ行った。堂島のジュンク堂本店にて、小島政ニ郎『小説 永井荷風』、福田和也『東京の流儀 贅沢な街歩き』、藤木TDC・ブラボー川上『まぼろし闇市へ、ふたたび 続東京裏路地<懐>食紀行』、業田良家『新・自虐の詩 ロボット小雪』、河井克夫『猫と負け犬』を買った。


川端康成『山の音』読了。
川端と太宰は、二大「読まず嫌い作家」なんだが、うーむ、けっこうはまった。ぼくは谷崎や吉田健一のような、うねうねとセンテンスの長い作家に惹かれやすいようなんだが、川端康成の文章は、その反対に、センテンスが短く、あっさりとしていて端正。でも、この小説にはピンと張りつめたものがある。そういえば、この作品は成瀬巳喜男の映画もありましたな。高槻松竹の回顧上映で見たっけ。


昨夜の寝酒が抜けきってなく、体がなんとなくふわふわしている午前11時。一人でそんなに飲むなよー。(O)


H編集部員日記 - 2009年1月18日(日)

 そろそろ皆様のお手許にもシグナレス五号が届いていることでしょうが、今回はどうだったでしょうか?是非感想などをお寄せくださいね。ただし僕らは誉められて伸びる子なので至らぬ点はぐっと貴方の胸にしまい込んで、耳元で優しく甘く指南するぐらいにしていただけますと助かります。だって男って少し調子に乗っているぐらいがいい仕事をするんだと思いますよ。謙虚というのは自己を律する為に自分にするもので、他人に自分の謙虚さを示すのは自信の無いことの言い訳や留保だったと今までを振り返るとそう思います。別に女だってそうだとは思いますが・・・。


 しかし僕は男なのでこの時代、あえて男であることの意味をたまに考えることがあります。僕は女性が正しいと思うことが多々あります。それは彼女たちが正しいことを知っているからではなくて、彼女たちの進む方向が正しいことになっていくという気がしています。この初めからいささか不利な状況で男でありつづけることが僕の一つの命題です。


 そして僕にとって、女性の限界はいつも正しいことにあるとおもっています。
(間違えたい女性の方ごめんなさい、それなら僕と過ちを・・・ってエロイね!H)


O編集部員日記 - 2009年1月10日(土)

皆様、一年の計はどうでしょうか? 今年もよろしくお願いします。


大槻ケンヂと絶望少女達『かくれんぼか 鬼ごっこよ』というアルバムを買った。筋少以外の大槻のCDはあまり聴いてないんだが、や、これはいいですね。「ニート釣り」「空想ルンバ」「綿いっぱいの愛を!」「人として軸がぶれている」「さよなら!絶望先生」など聴きごたえのある曲が揃っていて、充実した出来映え。ジャケもかっこいい。


もう一枚よく聴いているのが、人間椅子『踊る一寸法師』。メジャー落ち時代の作品ながら、アブラが乗っているのがビンビン伝わってくる好盤。「暗い日曜日」「ギリギリ・ハイウェイ」「羽根物人生」など。長らく入手困難で、ネットオークションでもちょっと高めで取引されていたんだが、最近安価で再発されたので、ようやく買った。前にH氏に借りて聴いてはいたんだが、あらためて魅了されているしだい。


新年に読んだ本。


なぎら健壱『東京酒場漂流記』
居酒屋で飲むのはもちろん好きなんだが、こういう本を読んでバーチャルに居酒屋を楽しむのも好き。なぎら氏の本では、最近出た『絶滅食堂へようこそ』というビジュアル本も読んだ。


大槻ケンヂ『大槻ケンヂ20年間わりと全作品』
CD、書籍、DVD・・オーケンが数々の自分の作品について語った一冊。いろんな仕事やってるなあ。それにしてもわが愛読書「のほほん日記」の宿無し君が架空の人物だったとは、ちょっとショック(パンダ子ちゃんも)。ダマされたわい。


大槻ケンヂ『オーケンのほほん学校』
新宿のトークライブハウス「ロフトプラスワン」でやってた「のほほん学校」より名トークを再現した一冊。みうらじゅん、中島らも、岡田斗司夫、水野晴夫など。いっき読みした。付録ののほほん学校名場面集DVDには、生前のらもさんの姿も。いい神戸人やったなあ。


酒井順子『たのしい・わるくち』
わるくちってたのしいなあと思った(そのままな感想ですいません)。この人は誰もがひそかに思ってることを言い当てるのがホントにうまいですね。


田山花袋・写真藤牧徹也『少女病』

写真の美少女に釣られて買った。いや、この小説は前から読んでみたいなとは思っていたんだが。美少女は繰り返し眺めたが、肝心の小説のほうは、うーむ・・。


内田樹『こんな日本でよかったね』
内田さんの本は、読みやすいんだが、中身は濃い。これも示唆に富む一冊。


内田百閨wまあだかい』
やっぱり面白い。新年会ネタも多く、お正月に読むにはピッタリだったかも。


水木しげる『火星年代記』
貸本時代の異色SF時代劇。前から読みたかったんですよ、これ。よくぞ復刻してくれた。水木独特のタッチが楽しめる。


師走の半ばからずっと休み無しで、地味に酒と書物の日々。来週の連休が待ち遠しいわい。是枝監督の新作を見に行くつもり。『酒のほそ道』の続きも買ってこないとなあ。(O)


M編集部員日記 - 2009年1月4日(日)

ちょっと遅くなりましたが、あけまして、おめでとうございます。今年も『シグナレス』をよろしくお願いします。


滋賀会館シネマホールの第5回福面上映会に行く。上映作品は『雲の上団五郎一座』(1962年 青柳信雄監督)。フランキー堺、榎本健一、三木のり平等、芸達者な人々の豪華な顔ぶれで、単純に楽しめる娯楽作品。
ところで、滋賀会館シネマホール、存続が大変厳しい状況とのこと。何とか残したい、そう思わずにはいられない。


菅浩江『カフェ・コッペリア』(早川書房)読み終える。相変わらず、うまいという印象ながら、雑誌連載という性質上仕方なかったのだと思うけれど、どの作品ももう少し書き足りないという気もした。(M)


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